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家づくりコラム

2020.10.11

Ua値とQ値で確認!”断熱性”は結局どれくらいが適切?

将来も守り続けたい家族の”健康”。

健康は、毎日を暮らす住宅の”性能”と
深い関わりのあることが証明されています。


これまでの一般住宅では、住人が
健康面・経済面で負担を抱えながらも、
何とか暮らせる程度の住宅性能しか
確保されて来ませんでした。

しかし、近年では断熱性・気密性
などの住宅性能が優れた「省エネ住宅」
登場しています。


温かく健康に暮らすにあたり十分な
性能を誇る「省エネ住宅」ですが、
その性能を表す断熱性は
”外皮平均熱貫流率(Ua値)”
です。

しかし、断熱性の程度は
どのくらいが適切なのかが分かりにくい
ポイントでもあります。

温かく優れた新築住宅を手に入れる
ためにも、その適切な値についても
知っておきましょう。



【省エネ基準が示す地域ごとの断熱性能】

北海道から沖縄まで、その気候や
気象条件に違いのある日本列島。

住宅に必要な断熱性能は、
当然ながらその地域や場所によって
違ってきます。

次世代省エネ基準では、日本全国の
アメダス観測地点で確認された
気温データを利用し、全国に8つの
地域区分を定めています。


この地域区分で基準とされている
断熱性を示す外皮熱貫流率(Ua値)は、

地域1 北海道(旭川)・・・0.46[W/m2K]
地域2 北海道(札幌)・・・0.46[W/m2K]
地域3 盛岡・・・0.56[W/m2K]
地域4 仙台・・・0.75[W/m2K]
地域5 筑波・・・0.87[W/m2K]
地域6 東京/高松・・・0.87[W/m2K]
地域7 鹿児島・・・・0.87[W/m2K]
地域8 沖縄・・・なし

となっており、等級としては最も高い
「断熱等級4」の数値を示しています。

しかし、断熱等級4は決して”高断熱”
と言えるものではなく、そもそも国が定めた
基準が”低い”と考えるべきと言えます。


結論として、断熱性能は次世代省エネ基準
が定めた数値以上を目指すべきです。


(関連記事):住宅の断熱性を示す
「Ua値」を分かりやすく解説!




【断熱等級4を上回る断熱性能の基準】

省エネ基準で定められる以上の
Ua値の基準としては、以下の基準が
参考になります。

・ZEH基準
地域6 東京/高松 0.6[W/m2K]

・Heat20 G1基準
地域6 東京/高松 0.56[W/m2K]

・Heat20 G2基準
地域6 東京/高松 0.46[W/m2K]

・Heat20 G3基準
地域6 東京/高松 0.26[W/m2K]

ZEH基準を参考に、断熱性がこれを
さらに上回れば十分な断熱性を
確保できます。


【Q値は古い基準値】

断熱性を測る基準となるUa値ですが、
これとはまた別に、断熱性を測る
「熱損失係数(Q値)」という値が
あります。

断熱性について追っていく中で
出会うであろうこのQ値ですが、
断熱性を測る正確性に欠けることから
平成25年改正の
「次世代省エネ基準」を境に
Ua値に取って変わられた数値であり、
使用されなくなった値です。


ちなみに、前項のUa値をQ値に
変換した場合、

・ZEH基準
地域6 東京/高松 2.0[W/m2K]

・Heat20 G1基準
地域6 東京/高松 1.9[W/m2K]

・Heat20 G2基準
地域6 東京/高松 1.6[W/m2K]

・Heat20 G3基準
地域6 東京/高松 1.1[W/m2K]

これらの数値が目安となります。
ただし、Ua値とQ値は算出方法が
異なるため、正確にはUa値で
断熱性を確認することをおすすめします。


(関連記事):住宅の断熱性を示す
「Q値」を分かりやすく解説!「Ua値」との
違いは?





【長期的に見た場合、断熱性は高い
ほうが良い】


いくつかの基準が儲けられている
住宅の断熱性ですが、決定する上で
注目すべきはトータルコストです。

なぜなら、高い性能を求めれば
イニシャルコストが掛かりますが、
性能自体を低く設定すれば、
最終的なトータルコストは高くなります。


また、断熱性能はある一定のラインに
到達すると、コストと対比して性能が
伸び悩み、体感もしづらくなるという
特徴もあります。


住宅に30年以上住み、
冬場に室内をエアコンで温ため、
快適に過ごすということを考えた場合、
省エネ基準で定められている
Ua値0.87[W/m2K]という数値では、
快適性にも乏しく、トータルコストが
高くなってしまいます。

反対に、Ua値を省エネ基準の2倍
近くに相当するHeat20 G2基準
0.46[W/m2K]以下に設定した場合、
最終的なコストは安く上がります。

高い居住快適性と、省エネ性能を持つ
新築住宅では、コスト面を考慮して
断熱性能を設定しましょう。




【生活面とコスト面で適切な
断熱性能を設定しよう!】


たくさんの基準があり、どれくらいの
性能を求めればよいのかが分かり
にくい断熱性能。

省エネ基準にはじまり、
ZEH基準、Heat20基準と
突きつめればキリがないというのも
事実です。

しかし、住宅に長年住み続ける
事を考えた時、断熱性能の高さが
もたらすメリットは、快適性や省エネ性
だけでなく、経済性という点
です。


性能が高くなればそれだけイニシャル
コストは掛かりますが、最終的な
コストを加味し、高い断熱性を
確保しておくほうが良いと言えます。


生活面とコスト面を考慮して、適切な
断熱性能を設定しましょう。