もっとドモシカを知る

about DOMOCICA

家づくりコラム

2019.07.02

住宅の断熱性を示す「Ua値」を分かりやすく解説!

意外にも世界各国の厳しい気候と
気温や気候に大差ない香川県。

特に香川県の夏は非常に暑く、
冬はマイナス気温も記録する
厳しい土地です。

これは大げさな話ではなく、
外気温が極端に高い・低い場合、
性能が低い住宅は、住んで
いるだけで「健康リスク」の高い
住宅です。


夏は涼しく、冬は温かい住宅
こそ、今日本国内で最も必要とされる
住宅の質と言えるでしょう。

世界の先進国と比べても住宅
性能が最低レベルだった日本の住宅
ですが、現在政府によって新たな
住宅基準が設けられています。

ZEH(ゼッチ)住宅を含めた省エネ
性能の高い住宅は、普及が
進められる最先端の高性能
住宅です。

住宅性能の評価基準として、
いくつかの項目が定められて
いますが、その中でもよく登場する

「Ua値」

という値についてご存知でしょうか。



「Ua値」とは、外皮平均熱貫流率
のことを指す値です。


外皮平均熱貫流率」と聞いても、
何を示す数値なのかよくわかりません。


外皮平均熱貫流率とは、住宅全体の
断熱性について数値で示したものです。

「外皮」とは、家の外側の部分、
つまり、「壁・屋根・窓・床・基礎」を指します。

住宅で室内から逃げる熱量は、
窓や壁などで違ってきます。

この室内から外に逃げる熱量を、
外皮全体の面積で平均したもの

「外皮平均熱貫流率」であり、
Ua値で表される数値になります。


つまり、この数値で分かることは、

「住宅がどれだけ断熱できているか」

ということになります。


このUa値ですが、

・値が大きければ大きいほど断熱性が低い
・値が小さければ小さいほど断熱性が高い

もっと分かり易く言うと
  数字が大きいほど悪く、小さいほど良い。


という特徴があります。



また、この住宅の断熱性を示す
「Ua」値ですが、単位は
【W/㎡・K】表されます。


「W」は逃げる熱量をあらわし、
「㎡」は外皮面積、そして「K」は
室内外の温度差をあらわしています。


前述にもあるように、政府が推し進める
省エネ基準では、日本各地において、
Ua値の基準が設けられています。


例えば、東京であれば
次世代住宅基準で0.87W/㎡・Kです。
ZEH基準であれば、0.6W/㎡・K
と更に厳しい基準となっています。


そして、香川県は東京と同じ数値の
基準が定められており、この値に
準じたUa値をクリアした住宅が、
省エネ住宅として認められます。


ちなみに、北海道におけるUa値
の基準ですが、次世代住宅基準で
0.46W/㎡・K、ZEH住宅基準で
0.4W/㎡・Kとなっており、
寒冷地になればなるほど
断熱性が重要になってきます。


省エネ住宅の一つの基準となる
断熱性ですが、果たして断熱性の
高い住宅、つまりUa値が低い住宅は
どのような住宅なのでしょうか。

例えば、性能の高い水筒は、冷たい
水を入れて暑い夏の外気にさらしても
影響を受けず、中身は冷たいままです。



また、冬も同じように水筒にお湯を
入れて、冬の寒い外気にさらしても、
外気の影響を受けず温かいままです。

これを断熱性が高い住宅に
当てはめれば、

・室内の温度が外気の影響を受けない
・快適な室温を一定に保つ

ということになり、現在の住宅には
ない快適性を持つ住宅となります。


こういった特徴から、光熱費を
抑えることができる「省エネ住宅」

ということができます。


断熱性を高めることは、省エネ住宅
を建てる上での大切なポイントに
なります。



住宅の断熱性を高めるためには、
どういった事が重要になるのでしょうか。


まず、住宅内の断熱で重要になるのは
「窓」
です。


住宅の中でも熱が逃げやすい窓は、
熱を通しやすいアルミサッシではなく、
樹脂素材を使ったサッシが圧倒的に
断熱性が高く、省エネ住宅で
採用されるサッシになります。

また、「断熱性の高い建材」を使用する
のも重要です。

現在の住宅では、断熱素材を
導入して建築をしたとしても、施工が
甘い場合も多く、住宅を建てた後に
壁内部がどのようになっているのか
よく分からないというケースもあります。

そのため、信頼できる技術者がいる
ビルダーによって行われる断熱工法
なども大切になってきます。

これからの省エネ住宅に必要な
断熱性を表す単位「Ua値」が
どんなものかを知っておくことは、
新築の注文住宅を検討している
人にとって重要な知識となるでしょう。


「Ua値」について理解しておきましょう!