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家づくりコラム

2022.04.25

同じ「耐震等級3」でも強度が違う?”壁量計算”と”許容応力計算”

新築住宅を取得する上で、必ず
対策しておきたい地震への備え。

近年、発生が警戒される南海トラフ
地震
ですが、30年以内ならば約80%
40年以内であれば約90%の発生率

と言われています。

新しい住まいは住宅の耐震性を考え、
耐震性の最高等級である「耐震等級3」
を取得したいところ。

しかしながら「耐震等級3」取得に
あたっては2つの計算方法がある
こと、
またそれらの地震に対する強度が大きく
違う
ことは、あまり知られていない
事実
です。

新築住宅は地震の被害を最小限に抑える
ことができ、地震後も住み続けられる
住宅であってほしいものです。

「耐震等級3」を取得するにあたり知って
おくべき計算方法である”壁量計算
(性能評価)”
”許容応力度計算
(構造計算)”
についてその強度の違いや、
どちらの計算方法を採用すべきかに
ついて解説していきます。

(関連記事):地震で”半壊・倒壊”
しやすい「既存住宅・新築住宅」の特徴とは




【住宅を地震から守るための「耐震等級」】

突発的な発生で、大きな被害を出す
可能性が高い地震。

地震により住宅は被害を受けますが、
住宅全壊はもちろん、半壊してしまえば
危険なため住み続けることは難しく、
また修繕は地元工務店に依頼が殺到する
ことを考えると、長い時間を要するため
現実的ではありません。


もし新築住宅が地震で大きな被害を受けて
しまった場合、残りの住宅ローンを
支払いながら新しい住まいを探す必要が
あり、コスト的にも大打撃となる可能性

あります。

新築住宅の耐震性を考える上では、”地震の
揺れに対して強いこと”が大前提であり、
そうなれば耐震の最高等級である
「耐震等級3」の取得が望ましいでしょう。

【「耐震等級3」における2つの計算方法】

地震から家を守るための「耐震等級3」
ですが、等級3がすべて同じなのかと言えば、
実はそうではありません。

木造2階建てで耐震等級3を取得する
にあたっては、性能評価で認定を取る
”壁量計算”
構造計算による”許容
応力度計算”
の2種類の計算方法があります。


そして結論から言えば、「許容応力度計算
による耐震等級3」が最も地震に強い構造

なります。

はたして”壁量計算””許容応力度
計算”
の間には、どのような違いがあるので
しょうか。



【”壁量計算”による「耐震等級3」】

強度の計算を構造計算で行わず、住宅に
施工する壁の量で規定に沿って計算する
のが
「壁量計算による耐震等級3」です。

壁量計算木造1階・2階建ての住宅で
主に採用される簡易な計算方法
となっており、
住宅基礎や耐力壁、梁や柱を配置する
場所について指示はありません。

「壁量計算による耐震等級3」は、設計士や
現場の判断、そして仕様をチェックする
のみに留まるため、実際の地震で住宅に
圧力が掛かった際の耐震性までは計算
されていません。


特に2階建ての木造住宅の場合、重い2階と
屋根が載る住宅となるため、このような
簡易な計算方法では、実際の地震発生時に
十分な強度を確保できないケースが
多い
とされています。


【”許容応力度計算”による「耐震等級3」】

一方、背が高い3階建ての木造住宅では
必須となる”許容応力度計算”を行った
「耐震等級3」は、地震発生時に住宅内部の
各所に掛かる圧力や抵抗力を計算するため、
信頼性の高い計算方法
と言えます。

壁量計算による耐震等級3に”許容応力度
計算”を行うと、さらに多い耐力壁の量が
必要になります。


つまり「許容応力度計算による耐震等級3」は、
地震により住宅に掛かるあらゆる力を想定
しているため、より強度の高い「耐震等級3」を
取得できる
ということになります。



【”壁量計算”と”許容応力度計算”で違う建物の強度】

計算方法の違いによって、その強度に
違いがある「耐震等級3」

震度7が2回連続で発生した先の熊本地震
では、耐震等級3を取得した住宅の
約87%が無被害だったといいます。

木造2階建てまでの住宅であれば、コストと
時間を掛けずに簡単に行える”壁量計算”を
用いて耐震等級3を取得することは可能です。

しかし、耐震性という観点から見れば
簡易な”壁量計算”による耐震等級3は、
”許容応力度計算”と比べて強度と信頼性が
低い
ことが分かります。

また、”壁量計算”で取得した耐震等級3は、
”許容応力度計算”に切り替えて計算した場合、
耐震等級3の基準をクリアできないケースが
あるのです。

この計算方法による違いを知ることは、
地震発生時の命の安全やコスト面、地震後の
暮らしなどさまざまなリスクに安心を
もたらします。


「許容応力度計算による耐震等級3」
取得して、地震に耐え、地震後も暮らし続け
られる家を建てましょう。

(関連記事):住宅の強度や安全性を知る!
「構造計算」と”耐震等級”




【”許容応力度計算”による「耐震等級3」を取得しよう】

住宅の構造は、その強度について根拠を
示す必要があります。

そして木造二階建て住宅は特例に該当し、
構造を確かめる審査がなく、簡易な
壁量計算による耐震等級の取得が可能

なっています。

しかしながら、もし新築住宅を建てた後に
大地震が発生し、住宅が破損や半壊の
被害を受けてしまった場合を考えると、
家族との暮らしや経済面などがリスクに

さらされてしまいます。

地震による被害を最小限に抑える、より
信頼がおける「耐震等級3」
は、簡易な
計算となる”壁量計算”によるものではなく、
”許容応力度計算”が行われたものに
なります。

新築住宅は”許容応力度計算”による
「耐震等級3」を取得しましょう。