もっとドモシカを知る
about DOMOCICA
- HOME
- ブログ・コラム - 家づくりコラム
- ”認知されにくいメリット”も。「断熱性能」の高い新築住宅を選ぶ理由
家づくりコラム
2023.03.21
”認知されにくいメリット”も。「断熱性能」の高い新築住宅を選ぶ理由
政府や自治体の後押し、また地球温暖化
問題や在宅時間が増えたこともあり、
”住宅における断熱性能”は、
近年さらに重視される傾向にあります。
既存住宅や新築住宅の取得を検討
する家庭では、住宅の「断熱性能」が
検討事項となるケースも多いでしょう。
これまで建築されてきた住宅は、
断熱性・気密性があまり考慮されて
おらず、寒い家となってしまいがちです。
家の中の寒さや暑さによる不快を解消する、
加えて光熱費を押さえて経済的に暮らせる
ということもあり、新築住宅では高断熱の
「省エネ住宅」を検討する家庭が
増加しており、その認知度も傾向にあります。
一方、断熱性の低さを感じる人も
少なくはない既存住宅ですが、断熱改修を
検討する家庭は現状まだ少ないと言えそうです。
とある調査を元に、現在多くの人が抱く
「断熱性能」のイメージについて、また
断熱性を高める事による影響や
意外に知られていないメリットを
ご紹介し、断熱性・気密性を重視して
新築住宅を選ぶ理由を解説していきます。
(関連記事):一生に一度の”本物”を
選びたい。住宅の中の本物は「高性能住宅」

【多くの人が抱く”断熱性の高い住宅”のイメージとは】
”断熱性の高い住宅”と聞けば、思い
浮かべるイメージは人によってさまざま
と言えるかもしれません。
一般的には壁に施行する断熱材を
イメージする人も多いでしょうし、また
反対に断熱性が高まる事で冬は暖かい
ものの、夏は暑いのでは?などの
思い違いが発生する可能性も否定できません。
㈱LIXILが3月8日に公表した、全国の
20代~60代の既婚男女4,841人を対象に
行った”住まいの断熱に関する意識調査”
では、多くの人が抱く「断熱性能」への
認識が明らかになっています。
【家の断熱性が十分でないと感じる人が4割】
調査では、冬場に家の中に居て寒さを
感じる人の数をまとめ、都道府県別に
調査内容をまとめています。
比較的温暖とされる西日本ですが、
家の中で寒さを感じる都道府県の上位は
いずれも西日本に集中。
佐賀県を筆頭に、四国の徳島県、中国の
鳥取県や広島県が続き、高知県や奈良県も
上位に数えられています。
”主に住んでいるご自宅の断熱性能は
十分だと感じていますか。”という
質問では、約4割以上の人が「十分ではない」
と答えています。

【住宅の断熱性が高い事による影響】
調査内の質問”住宅を断熱する事により、
どのような影響があると考えるか(複数回答)”
では、断熱性を高める事によるメリット
についてその認知度を調査。
上位3つの回答は以下のようになっています。
1. 冬は家の中が暖かくなる(4,360人)
2. 光熱費を削減できる (3,865人)
3. 夏は家の中が涼しくなる (3,475人)
住宅の「断熱性能」に関しては、現在
多くの人が認識し始めていますが、
意外に知られていないメリットもあります。
【意外に知られていない高断熱住宅のメリット】
前項と同じ質問において、回答が少なかった
高断熱住宅のメリットは
・ヒートショック(心疾患)のリスク抑制(1,550人)
・CO2排出削減に貢献できる(1,564人)
・アレルギー症状を緩和する(244人)
の3つでした。
上位で約4,000人前後の人に知られている
メリットに対し、これら大切なメリットは
認知度が低いと言えます。
特に住宅で多くの人が懸念する、”アレルギー
症状の緩和”に至っては認知する人は非常に
少ない結果となっています。

【リフォームでは水廻りが”断熱改修”を上回る】
調査内の質問”これまでに断熱リフォームを
検討、もしくはしたことがありますか。”
では、断熱性能を高めることによるメリットを
認知しつつも、「検討したことがない」
と答えた人が8割となっています。
既存住宅の改修では間取りや収納、
水廻りのリフォームに関心を寄せる人が
多い傾向にあり、断熱性能を高める
リフォームはこれらに次いで関心の
高いリフォームとなっているようです。
住宅の断熱性を高めることに関心を
寄せる人は少なくはありませんが、
日々の暮らしにおける利便性を優先
したい家庭も多い事が分かります。
(出典):㈱LIXIL
住まいの断熱に関する意識調査
【新築住宅でぜひ考慮したい「断熱性能」】
リフォームでは関心を寄せる項目の違い、
予算などの理由から、断熱改修を行わない
選択をする家庭も少なくはないようです。
一方、新築住宅は既存住宅と違い、
家族が理想とする間取りを選び、また
収納や水廻り、設備等を一から創り上げ、
充実させることが可能です。
断熱性能を高められれば、住宅内の
温熱環境も整います。
住宅の断熱性能が高い事によるさまざまな
メリット、そして将来の家族との暮らしを
思い描いたとき、住宅に断熱性を持たせる
ことで、経済的で健やかな暮らしへと
繋がります。
新築住宅では、高い断熱性能について
考慮しましょう。
(関連記事):日本における「省エネ住宅」
の起源は?”省エネ”の歴史背景をチェック

【新築住宅では住宅の「断熱性能」を考慮しよう】
住宅の「断熱性能」がますます重要視
されるようになっている現代。
住宅の断熱性が高い事によるメリットは
数多く、光熱費を抑えて暖かく暮らせる
だけでなく、その他現代人が悩まされる
アレルギー症状の緩和やヒートショックの
リスクを大幅に低減するなど、
あまり知られていないメリットもあります。
既存住宅では他に改修すべき点も多く、
断熱改修に着手する家庭は少ない
傾向にありますが、新築住宅は全てが
整うことから、断熱性能を高めることも
考慮したい所です。
また、断熱性能は気密性能とセットで
考慮することも忘れないようにしましょう。