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家づくりコラム

2022.02.14

”日本の住宅寿命が短い”言われている理由とは

築30年程度を目安として、住宅の建て
替えが行われる傾向にある日本の住宅。


賃貸住宅や中古住宅中を検索すると、
中には築40年ほどでも住まうことが
できる住宅も見受けられます。

しかし、躯体の歪みや屋根・壁の
劣化具合を見ると、その寿命は
約30年ほどと考える人は多いのでは
ないでしょうか。

基礎に柱、梁と頑丈な木材を使って
建築される住宅ですが、物理的な
築年数を考えると、30年は若干
寿命が短いという気もしないでも
ありません。

住宅を長持ちさせるには定期的な
メンテナンスは欠かせませんが、
なぜ日本の住宅寿命は30年程度なの
でしょうか。

日本の住宅寿命について、海外の
住宅との比較や、寿命が短いとされる
背景や理由、長寿な省エネ住宅について
解説します。

(関連記事):初めての「新築住宅」なら
確認!2022年”家づくり”で押さえておくべきポイント




【さまざまな理由が囁かれる「住宅寿命」の短さ】

”日本の住宅寿命は短い”という話は
よく聞かれる話です。

近年は日本でも高気密高断熱施工
省エネ・低炭素住宅の建築
が進んでおり、
より長寿な家を手に入れる事が可能と
なっています。

しかしながら、それ以前の一般住宅の
寿命は約30年程度と認識されることが多く、
その後は建て替えや住み替えが必要と
いうのは、ある意味現在でも常識とされて
きました。

日本の住宅寿命の短さについては
さまざまな理由が囁かれていますが、
これほどまでに住宅寿命が短いのは
先進国において”日本だけ”
という
意見が圧倒的です。

【”住宅が短命”なのは日本だけ?】

”築70年の日本の住宅”を想像すると、
とても住める状態ではないと思い
浮かべる人が多いでしょう。

しかし欧米を例に取ると、欧米では
築70年の物件が新築当時と極端に
変わらない価格帯で取引
されている

といいます。

またヨーロッパにおいても住宅の修繕を
しっかり行なった築100年に達する
住宅が健在であり、中古市場で高い価値で
取引
されています。


では具体的に、日本の住宅が短命である
背景にはどのような理由が潜んでいる
のでしょうか。



【日本の住宅寿命が短いと言われる理由や背景】

◎ 品質や住宅性能より価格を重要視する傾向

住宅の価値を測る時、家の見た目や
雰囲気、使い勝手を重視し、それらの
総合的なバランスから妥当な価格をはじき
出すというのが通例ではないでしょうか。

もちろん住宅価格が安いことに越した
ことはありません。しかし日本では
住宅の品質をおざなりにし、安い家を
購入する傾向が見られ、これが住宅の
短命に繋がります。


もともとあまり住宅のメンテナンスに
リソースを割かない傾向にあると言われる
日本人。

一般住宅のように断熱性や気密性などの
住宅性能がある一定のレベルに達して
いなければ、結露によるカビや躯体の
劣化が進みやすくなり、住宅は短命に
なります。


◎ 新築住宅を好む傾向

日本人の住宅取得においては、新築
住宅にこだわる人が多いと考えられます。

国土交通省が行った平成24年度の
住宅市場動向調査によると、新築住宅を
選んだ理由として、「新築だから」
と答えた人が63.2%と半数以上でした。

また、中古住宅を購入しなかった理由
については「新築のほうが気持ちいいから」
と答えた人は73.2%にも及びます。

新築が好きな人が多い傾向から、
中古住宅よりも新築住宅を選ぶ人は
少なくはなく、これが住宅寿命の
短さにも繋がりそうです。

(出典)国土交通省
平成24年度・住宅市場動向調査




◎ 中古住宅の価値がキープできない市場

新築でも住めば途端にその価値が落ちて
しまう日本の住宅。時間が経てばたつほど
住宅の資産価値は落ちて行ってしまいます。


つまり日本は海外とは違い、住宅の価値が
築年数ごとに低下する市場
となっています。

日本では海外のように中古住宅市場が
活発ではないため、新しい住まいを購入する
のであれば、価値の高い新築住宅を
選ぶという家庭が多くなることが考えられます。

【”長寿な家づくり”が進む。「省エネ住宅」は長寿命】

海外の住宅の寿命が長い理由には、
”省エネ設計で暖かい”という共通点
あります。

長持ちする住宅では断熱性・気密性が高く、
エネルギー消費を抑えて暖かい暮らしが
可能になり、これによって結露などを
防ぎ、住人だけでなく住宅も健康をキープでき、
寿命が長くなります。


現在建築が進む「省エネ住宅」は、
まさに海外で主流となっている省エネ設計。

これまでの日本の住宅寿命の常識を覆し、
長寿で、なおかつ住宅の資産価値を将来に
わたって守る事ができる住宅
です。

これまでの日本の住宅事情と変化を知り、
将来を見据えた省エネ住宅を手に入れましょう。


(関連記事):日本における「省エネ住宅」の
起源は?”省エネ”の歴史背景をチェック




【「住宅寿命」について知っておこう】

寿命が短いとされている日本の住宅。

住宅のメンテナンスは、住宅を
長持ちさせるのには欠かせない要素
ですが、住宅性能が考慮されていない
一般住宅では、メンテナンスを行う
だけでは快適になりません。


これまで築30年程度しかもたないと
されてきた日本の住宅ですが、
省エネ住宅の登場により、より長寿で
暖かい住宅が主流となっていきます。

住宅の寿命について知っておきましょう。