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家づくりコラム

2022.01.12

日本における「省エネ住宅」の起源は?”省エネ”の歴史背景をチェック

以前からさまざまな分野で浸透している
”省エネ”という言葉。

省エネとは天然ガスや石油、石炭といった
エネルギー資源を高効率で使用する
ことを指し、これによって資源を枯渇から
守ります。

また、同時に省エネは資源の利用で生まれる
二酸化炭素排出量を抑え、問題となっている
地球温暖化を防ぐ役割も兼ねています。


現代では省エネ性能が高い家電や製品が
知られているところですが、「省エネ住宅」
ついてはよく知らないという人も少なくは
ないでしょう。

生活全体のエネルギー消費を抑えられる
省エネ住宅では、環境保全に貢献できるだけ
でなく、住人の暖かく健康な暮らしの実現が
可能
となっています。

そんな省エネ住宅を知るにあたっては、
”省エネ”という概念の歴史的な背景も
知っておけば、住宅購入の際に役立つかも
知れません。


”省エネ”の起源について、また
住宅における省エネ対策や省エネ基準の
遍歴について、今後目指すべき省エネ性の
高い住宅について解説していきます。

(関連記事):「高性能住宅」で”あった
ほうがいいモノ・不要なモノ”を
まとめてチェック




【”省エネ”が重要視される現代の生活】

地球環境を守るために、今や世界的な
取り組みとなっている省エネ。

ここ数年で注目されるようになった
「省エネ住宅」の登場では、多くの人が
今までになかった住宅の概念に驚いた
という人も少なくないでしょう。

住宅において省エネルギーで暮らすことが
できれば光熱費の削減に繋がり、住宅性能が
高いことでさらに暖かく快適な暮らしを送る
ことが可能
になります。

日常でもよく使われるようになった省エネ
という言葉ですが、その起源は1970年代に
さかのぼります。

【1970年代に始まった”省エネ”への取り組み】

1970年代の中東戦争、そしてイラン革命
を原因に2度発生したオイルショック。

原油の供給がひっ迫し、価格が高騰する
オイルショックによって、世界経済に大きな
混乱をきたしました。

当時の日本では省エネルギーへの取り組み
として、飲食店等の営業時間短縮、
ネオンサインの早期消灯、エスカレーターの
運転中止などが行われたといいます。

またオイルショックを契機として、政府は
省エネに関する「エネルギーの使用の合理化等に
関する法律」(省エネ法)を1979年に制定。

産業など含む各分野において、効率的な
エネルギー使用や、エネルギー使用に
関する合理化を推進するに至りました。



【「省エネ基準」は時代を経て強化される】

住宅における省エネについては1980年、
通称旧省エネルギー基準(昭和55年基準)が
制定されます。

この基準では、住宅の断熱と日射遮蔽を
主として省エネを推進。一方で、住宅の
冷暖房エネルギー、給湯エネルギー等の
消費量は考慮されませんでした。


その後時代と共に住宅省エネ基準は
1992年の新省エネルギー基準(平成4年基準)、
1999年の次世代省エネルギー基準(平成11年基準)
と改訂を繰り返します。

この過程では熱損失係数や断熱性能の
判断基準に見直しが掛かり、最終的には
断熱性能基準の強化、地域の気候特性を
考慮した基準へとより内容が詳細になって
いきます。

断熱等級は、その等級によって住宅の
断熱性を測るものです。

これまで政府は省エネ基準適合を
義務としなかったため、省エネ性の高い住宅の
普及が滞り、性能の低い住宅が建築されて
きました。


またその影響は現在も色濃く残っている
と言えるでしょう。



【住宅省エネ基準は2025年義務化の流れ】

政府は昨年、「省エネ基準適合義務化」
発表しました。

これは、国が定める平成28年の住宅省エネ
基準を最低ラインとし、これを下回る
住宅が建築できなくなる制度と言い換えられます。


この省エネ基準適合義務化が始まるのは
2025年となっており、住宅の省エネに
ついてあまり知らない一般家庭においては
急な展開となってしまいます。

今後の住宅はより省エネで暖かい工夫が
なされているものだけに建築許可が下りる
ことになります。


【断熱の最高等級を目指すメリットは大きい】

そんな中において、新築住宅を建築する上では
断熱性能の最高等級を取得するのが賢明
と言えます。

住宅性能の根幹となる断熱性能・気密性能は、
現行の断熱等級4は一般的な性能を有する
住宅
であることを意味します。

今後さらに強化される断熱等級では、
5~7の等級が登場してきます。


住宅における最高等級は等級7となる
予定
であり、これは住宅建築において
これ以上ない最高等級となる見通しです。

長い歴史を経てきた住宅省エネ基準ですが、
最上となる断熱等級7を目指すことで、
将来の暖かい暮らしや家族の健康、
資産価値を守る
事に繋がっていきます。


(関連記事):”冬の空気の乾燥”。
「高断熱高気密」なら対策にリスクを伴わない




【性能が優れた「省エネ住宅」を取得しよう】

近年、各分野において重視される省エネ
ですが、住宅部門では「省エネ住宅」
建築が進んでいます。

これまで住宅性能や住宅の省エネに
馴染みが無かった家庭にとっては、
省エネ住宅は唐突な誕生に思えるかも
しれません。

しかしながら、政府はこれまで住宅の
省エネに取り組み続けており、
今後登場する断熱等級7は、住宅における
最高の到達点
になります。


将来の暮らしを安く、そして暖かくできる、
性能が優れた「省エネ住宅」を取得しましょう。