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家づくりコラム
2021.11.10
室内が寒くなる冬の”換気”。「熱交換換気」が解決できることとは
窓を閉め切り、屋外の冷気が室内に
入るのを遮ることが必要な冬の季節。
ただでさえ煮込み料理や鍋などの
暖かい料理を食する冬ですから、
室内にこもる湿気や臭いは、換気に
よって外に排出する必要があります。
しかしながら多くの人は、冬の季節の
換気が寒いと感じているのではないで
しょうか。
換気における基本的な空気の流れとしては、
室内の湿気や臭気を含んだ空気を
屋外に排気し、新鮮な屋外の空気を
室内に給気するため、外気が室内に
流れ込むことになります。
当然ながら屋外の空気が冷たければ、
冷たい空気を室内に取り込むことに
なってしまい、結果として室内が
冷えて寒く感じてしまいます。
それでもやはり冬は換気は必要。
冬の住宅で換気が必要な理由や、冬の
コロナ対策における換気で心掛けて
おきたい事、そして換気による室温への
影響を最小限に抑える「熱交換換気」
について解説していきます。
(関連記事):2021年冬の電力需給”過去
10年で最も厳しい”。日常生活で気を付けるべき事は?

【冬に「住宅の換気」が必要な理由】
外は底冷えがするほど寒い冬、なぜ
住宅の換気がこれほど重要なのでしょうか。
住宅の換気が必要な理由としては、
以下が挙げられます。
・汚れた空気を追い出すため
・ウイルスや細菌の排出
・ハウスダストやホコリの排出
・湿気を追い出し結露を防ぐ
・暖房器具から出る一酸化炭素、
人体から出る二酸化炭素等の排出
特にコロナ禍と呼ばれる現在、寒い
冬場にも適切な換気が必要と言える
でしょう。
【”コロナ対策”で心得ておきたい換気のこと】
厚生労働省は住宅における新型コロナ
感染対策として、換気設備の常時運転を
推奨しています。
加えて、24時間換気システムが設置
されていない2003年7月以前の建物に
おいても、台所や浴室の換気扇を常時
運転することも推奨。
また、室温が18℃を下回ることで健康
リスクが高まるため、室温を保つために
暖房器具を使用したままの換気を勧めて
います。
時には窓を少し、または対角線上に
交互に開けて換気を行うことも
必要としていますが、寒い冬に窓を開け、
換気を行った上で室温18℃以上を保つ
という事はかなり難しいと考えられます。
コロナ対策と換気による寒さは、
一般住宅では室温が下がりすぎないように
注意が必要です。

【室内が冷える・・・でも「換気」は必要】
冬場は屋外の冷えた空気が室内へと
流れ込んでしまう住宅の換気。
せっかく温めた室温は、換気を行う
ことで下がってしまいますが、季節を
問わず住宅には換気が必要です。
建築基準法では、住宅で住人が
クリーンな空気の中で健康的な生活を
送るため、住宅内の換気を24時間
計画的に実施することを定めています。
最低必要換気量として1時間あたり0.5回、
つまり1時間のうちに住宅の半分もの
空気を入れ替えることが義務となっています。
【住宅の”24時間換気”は原則停止できない】
住宅に導入されている24時間換気
システムは、
・主にキッチンや浴室、トイレを
局所的な換気を目的とした、強制排気、
自然給気を行う第三種換気システム
・住宅全体の空気を機械で強制的に排気/
給気する第一種換気システム
があります。
いずれも室内の空気の清浄化を目的として
原則停止させることはできず、換気を停止
した場合、特に冬場は結露の発生やカビの
繁殖が起こる可能性が高くなります。
また、多くの家庭で見られる第三種換気は
そのまま外気を室内へと取り込むシステム
のため、冬は室内に屋外の寒い空気が
流れ込みます。
”室内の温度を損なわない換気”を
可能とするには、第一種換気に「熱交換
換気」を導入するのが有効です。

【冬の換気は「熱交換換気」が快適】
熱交換換気を導入していない真冬の換気
では、エアコンなどで温めた室内の
空気は排気によって屋外へと排出され、また
給気の際に0度近い外気が室内へと流れ
込んでしまいます。
つまり、コストを掛けて温めた室内の
空気は捨てられ、代わりに冷たい外気を
取り込むことになります。
これが、熱交換換気を導入していない
従来の換気でした。
一方、熱交換換気を導入した換気では、
排気の際に室内空気の熱を、給気する
冷たい空気に移動させるため、室温とほぼ
変わらない温度の新鮮な空気を室内へと
給気することが可能になります。
熱交換換気の排気層と給気層で熱だけが
交換されることで、室温をキープしながら
常時換気を行う事ができるようになります。
熱交換換気を導入した住宅では、換気に
よる寒さが解決され、もう今までのように
冬寒い換気を行う必要は無くなります。
住宅の断熱性・気密性を高めることに
合わせて、効率が良く暖かい換気が
可能な第一種換気・熱交換換気システムを
導入することで、本当に暖かくて
空気が綺麗な住環境を手に入れる事が
できるのです。
(関連記事):”大型の窓”で室内が
寒くなる?大窓があっても冬場に室内を
暖かくできる「条件」

【高性能住宅の「熱交換換気」で冬の換気を暖かく】
住宅に必要不可欠な換気ですが、冬の
換気は、冷たい空気が室内に流れ込む
ことで、室内が冷えてしまうのが通例。
特に、新型コロナ感染症に注意したい
現在ですから、十分に換気が行き届き、
なおかつ室内の暖かさを損なわないことが
省エネや健康な暮らしへと繋がります。
これを可能にするは強制排気/給気の
第一種換気、そして排気・給気する際に
熱だけを交換でき、暖かくて新鮮な
空気を取り入れられる熱交換換気です。
第一種換気・熱交換換気に合わせ、
住宅の断熱性・気密性を高めることで、
より快適な住環境の創造が可能です。
高性能住宅の「熱交換換気」で冬の
暮らしを暖かくしましょう。