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家づくりコラム

2021.11.03

極寒なのに”幸福度”が高い。北欧諸国に学ぶ「冬の暮らし方」

寒さによる家事のし辛さ、体感による
不快さなど、何かと悩みや問題が多い
冬の暮らし。


2021年の冬は例年より寒くなる予測
立てられており、早い段階での冬への
準備が欠かせません。

底冷えのするほどの寒さを”辛い”
感じる人も少なくない中、北欧諸国は
日本よりも極寒の冬
を迎えますが、
同時に世界で最も”幸福度”が高い場所
として知られています。


日本からはるか遠く、北方に位置して
いる北欧諸国といえば、アートや家具、
住宅デザインが優れている事でも有名
ですが、人々が幸福に暮らしている場所
としても有名です。

四国地方の香川県とは、全くと言っても
いいほど冬の環境の厳しさが異なる
北欧諸国の幸福度の高さの理由は、
「暮らし方」にあるようです。


北欧地域の冬の暮らしについて、また
北欧諸国の幸福度が高い理由や、
北欧諸国に学ぶ、幸福に暮らすための
ヒントについてご紹介します。

(関連記事):新築は「ZEHビルダー」が安心。
”ZEH住宅建築”で推奨されるポイント・
妥協ポイントは?




【”白夜”や”極夜”も・・・過酷な北欧の暮らし】

日本と比較して、1年を通して気温が
低い特徴がある北欧の気候。

ヨーロッパにおいて、北極圏に近い
ことから最も寒くなる北欧地域は、亜寒帯
気候やツンドラ気候といった特徴が
見られるようです。

春夏秋冬の時期の移り変わりは日本と
変わりませんが、夏は気温が10℃前後と
低く、冬場は約マイナス10℃程まで
下がる
そう。

冬場は雪が積もり、いかにも寒い地域
という印象を受けます。

また北端地域では地軸の傾きの関係から、
太陽が1日を通して沈まない白夜、反対に
太陽が1日を通して昇らない極夜の日
もあり、凍えるような寒さが想像できます。

【幸福度が高い理由は、その暮らし方にあり】

夏は爽やか、冬は極寒という印象の
北欧地域での暮らしですが、幸福度の
高さでも世界で有名
です。


国際連合が毎年調査、発表を行う
世界幸福度ランキング2021においては、
北欧のフィンランド・デンマーク・ノルウェー・
スウェーデンが10位以内にランクイン。

そしてフィンランドは1位、デンマークは
2位を獲得しています。

ヨーロッパの中でも極寒と言われる地域
に位置するこれらの国々において、
幸福度が高い理由には、”住宅での暮らし方”
大きく作用しているようです。



【家族団らんを大切にし、人を招きゆっくりと過ごす文化】

寒さが身に染みる冬場と言えば、日本の
香川県でも外出が億劫になってしまう人が
多いのではないでしょうか。

特に外出自粛が基本となっている現在、
家の中でいかに楽しみを持って暮らすかが
大切なポイント
です。

北欧の冬もまた外出の機会が少なくなる分、
一家団らんを大切にし、人を招いて
暖かい食事を楽しむ、ひとりで趣味を楽しむ
など、家で過ごす時間を大事にしています。


寒い冬を家の中で楽しく過ごすには、
やはり暖かい環境が必須
北欧諸国に暮らす人々に学ぶ幸せの
ヒントは、”家の暖かさ”にあります。


【北欧諸国に学ぶ”幸福”に暮らすためのヒント】

◎ 高気密高断熱の家

屋外の厳しい寒さを室内へと侵入
させない北欧諸国の家は、高気密高断熱
施工が基本
となっています。

日本では東北や北海道でも採用される
高気密高断熱の家での暮らしは、
室内でも重ね着が必要な一般住宅
とは対照的に、半袖など夏の装いで
過ごせるほど暖か。


また、高気密高断熱という特徴により
暖房効率を高め、無駄なエネルギーを
消費しないため、住宅自体の省エネ性を
高める
事にも繋がります。




◎ 断熱性能の高い大きな窓

大きな窓を設えても暖かさを維持し、
冬でも屋外の景色を楽しめる北欧の住宅。

熱が最も逃げやすい北欧の住宅の窓は、
日本で普及している単板ガラスではなく、
二重ガラス、トリプルガラスが基本です。

このような特徴を持つ窓は、高い断熱
性能を有しており、室内の熱を逃がさず
室内の暖かさをキープ
します。

◎ 高効率の換気

高気密高断熱施工の住宅が基本となって
いる北欧の住宅では、室内の空気が
滞留しないよう高効率の換気システム

導入しています。

北欧のような寒い地域において、室内に
空気が滞留してしまうことは、湿気が
室内にとどまってしまう事を意味し、
結露やカビの発生する原因となってしまいます。

そして、これは日本の住宅においても
同じ事が言えます。

高気密高断熱の住宅では、換気について
しっかりと計画されており、効率の良い
換気が実現されています。


また、給気の際は熱交換換気によって
屋外の冷たい空気を、室温に近い温度まで
温めた上で取り入れる工夫も。


高効率の換気、そして熱交換換気が
室内に常に新鮮な空気を循環させ、なおかつ
暖かさも維持します。


(関連記事):”省エネ家電”にこだわる
前に。こだわるべき「住宅性能」




【寒い冬を豊かに暮らす術を学ぼう】

幸福度が高い北欧での暮らし。これを
日本の香川県で実現させるヒントは、
住宅の暖かさにあります。

また、寒い冬にフォーカスされている
印象のある高気密高断熱住宅ですが、
屋外と室内に熱の境界線ができることから、
暑い夏にも室内の涼しさをキープすることが
可能
です。

ご紹介した北欧の住宅の特徴は、寒冷地
ではない香川県のみならず、夏冬の温度差が
激しく気候が過酷な日本全国においても有効です。


寒い冬を豊かに暮らす術を、北欧諸国の
暮らしから学びましょう。