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2021.02.21
近年頻発する”自然災害”。「風」と”住宅”の関係とは
新築住宅を建築するにあたり、対策を講じておきたい各種自然災害。日本の代表的な自然災害には地震が挙げられますが、近年は”台風”もその勢力を増している感があります。地球温暖化による海面温度の上昇が、台風の勢いが増している原因とされており、最近では低気圧の発達が行き過ぎてしまい、台風並みの勢力を持ってしまうという例も。住宅が強風に煽られれば、住宅自体がダメージを受けるだけでなく、周辺の飛散物によって危険な事態にもなりかねません。時に強い風が吹く高松市の風の状況や、風と住宅の関係などについて見ていきましょう。(関連記事):予測不可能な”自然災害”。新築住宅で備えたい「災害対策」とは?【時折強い風にさらされる高松市】都市部や内陸部と比較して海に囲まれ、風が強い印象のある高松市。先日、発達した低気圧の影響を受け、高松市では最大瞬間風速28メートルを記録しました。市内では通行止め、市内店舗の強化ガラス製のドアが壊れるなど、けが人が出るほどの強風になりました。強風は、わたしたちの日常生活に様々な影響をもたらします。【”風の強さ”とその影響】気象庁において、風速28メートルは”非常に強い風”というカテゴリーに分類されます。これはおおよそ100kmほどの風速に換算され、目安として高速道路を走る車程度の速度になります。人は支えなしに立つことが難しく、木の枝や看板等の飛散、住宅では屋根材が吹き飛び、固定されていないプレハブ小屋が吹き飛ぶほどの風力になります。(出典)気象庁風の強さと吹き方【住宅の屋根が吹き飛ぶのはなぜ?】台風被害のニュースなどでよく建物の屋根が吹き飛ぶ映像を見かけます。これには、住宅が受ける風圧力が大きく影響しています。住宅が強風を受ける時、風は風圧力や摩擦力を生み出します。住宅内部の圧力よりも、屋根を通過する風の圧力が低い時、屋根を吸引する力が発生し、結果として屋根を吹き飛ばしてしまいます。また、これは飛行機が飛ぶ時と同じ原理になります。【強い風を受ける立地条件】強風の影響を避けるには、強風の影響を受けにくい立地に住宅を建てる事も大切です。建築基準法では、風の影響を受けやすい立地、受けにくい立地を”地表面粗度区分”という名前で区分けしています。地表面粗度区分Ⅰ・・・海・湖地表面粗度区分Ⅱ・・・平地地表面粗度区分Ⅲ・・・住宅地地表面粗度区分Ⅳ・・・市街地地表面粗度区分Ⅴ・・・大都市なお、区分はⅠ~Ⅴまでのローマ数字で表され、数値が上がるほど風の影響を受けにくいということを表し、高松が比較的風の影響を受けやすい地域であることが分かります。【強風から住宅を守るには】地球温暖化の影響も相まって、今後ますます侮ることができない風が持つ力。強風から家を守るには、まず風の影響を受けにくい立地について検討することはひとつのポイントです。海沿いであれば、津田松原の防風林のように、防風林や防風柵が設置された場所であればより良いと言えます。また、台風で強風が起こるたびに報告される飛散物の被害から住宅を守り、飛散物を出さないということも重要です。雨戸の役割を果たす開口部用のシャッターを導入することも住宅を飛散物から守る手段と言えます。加えて、屋根や躯体は劣化するほど弱くなるため、住宅全体の定期的なメンテナンスも欠かせないポイントです。(関連記事):マイホームを守る重要な役割を果たす!新築で知っておきたい屋根の基礎知識【強風と住宅の関係を理解しよう】あらゆる自然界の力に絶え続ける住宅。近年勢いを増している台風、そして突発的に起こる強風により、住宅に強い圧力がかかります。直角に壁面に作用する風圧力は、壁を圧迫し、そして圧力の関係で屋根にも負担が掛かります。現在の基準で設置される屋根は、風の巻き上げる力に対して耐性を持ちますが、風の影響を受けにくい住宅の立地や、強風の被害を出さない工夫も必要と言えます。強風と住宅の関係を理解しておきましょう。
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2021.02.20
緑に囲まれた住宅。「壁面緑化」のメリットやデメリットを解説
緑に囲まれた癒やしの空間、そして住宅の外観を美しく彩る住宅各所の緑化。住宅の緑化では屋上緑化が代表的ですが、その他にも壁に植物を設える「壁面緑化」があります。壁面緑化といえば甲子園球場、その他にも古い家屋の中でも壁にツタが生えて這っているのを見たことがある人も多いことでしょう。見た目にも涼し気な壁面の緑化は、現代社会が抱える環境問題の緩和策になるだけでなく、住宅の暮らしやすさなどについても良い影響を及ぼします。まだそれほど浸透しているとは言い難い壁面緑化ですが、これからの住宅にはとてもフィットする手法のひとつです。「壁面緑化」とは何なのか、またその特徴やメリット・デメリットについて解説していきます。(関連記事):”木”に囲まれ健やかに暮らす。健康快適な「木造住宅」の魅力とは? 【「壁面緑化」とは?】「壁面緑化」とはその名のとおり、住宅の壁面を緑で覆う手法のことを指しています。近年では都市部のビルなどにも見られる壁面緑化ですが、アイデアそのものはそれほど新しいものではなく、古い家屋でも壁に緑を配した工夫は見られます。環境だけでなく住環境、省エネにも良い影響をもたらす壁面緑化ですが、どのように施工するかはその目的によって変化します。【「壁面緑化」目的に沿った種類】壁面緑化は建物の外観を飾る目的のもの、建物の省エネ性を向上させるもの、環境を改善させるものなど目的が様々。これらの目的を複合的に考える場合、設える植物や手法は変化します。基本的には壁面にネットを設置し、その部分を植物のツタが成長し這っていきます。植物が上に這うタイプ、下に垂れ下がるタイプ、またビルなどではパネルに植え込んだ緑を壁にはめ込むタイプのものがあります。【「壁面緑化」のメリット】住宅に設える壁面緑化の主なメリットについて解説します。メリット1. 日射を遮る特に日差しが強い夏の季節、建物に当たる直射日光は建物自体を熱し、室内の温度を高めます。壁面緑化では、日光が建物の壁面に直接当たらないことから日射を遮蔽する役割を果たします。メリット2. 建物を守る過酷な自然環境にさらされる住宅では、雨や日光、紫外線などが住宅を痛め、劣化させています。壁面緑化を行うことでこれらの住宅に掛かるストレスを軽減し、建物自体を守ることに貢献します。メリット3. 省エネルギー冷暖房効率は、建物で消費するエネルギーを抑えるために大切なポイントになります。壁面に当たる直射日光を遮り、冬場は適度な湿度をもたらす壁面緑化は、建物自体の省エネ性能を高めます。(関連記事):冬の死亡率が最も高い都道府県は?住宅の「断熱性能」の大切さ【「壁面緑化」のデメリット】デメリット1. 構造設計に影響する可能性耐震性と密接な関わりを持つ建物の重量。壁面緑化を行うことで、場合によっては壁面の重量に影響し、構造設計に影響する可能性があるため注意が必要です。デメリット2. コストが高くなる可能性壁面緑化を採用することで、耐震性改善に伴う変更があった場合、コスト面で負担になる可能性があります。また、定期的に行う選定や手入れなどメンテナンスにも費用が掛かります。デメリット3. メンテナンス壁一部、または一面を植物が覆う壁面緑化では、植物に水を与えることや枯れ葉を除去することなどを含め、メンテナンスの手間が発生します。その他害虫が発生しないように対策や駆除を行うことも必須になります。【壁面緑化で植える様々な植物】壁面緑化では日光を避けるのに最適な美しいアサガオをはじめとして、ゴーヤや野菜類などを植える事が可能です。食用できる野菜を植える際は、病気に強い種類の野菜を植えることがひとつのポイントになります。【「壁面緑化」で快適な住まい】「壁面緑化」は、屋上緑化と同じく、現代の環境問題へのアプローチを可能にする手法です。住宅の外観としても緑が美しく映える壁面緑化では、住宅の冷暖房効率の改善、建物の耐久性向上、居住環境の改善などがメリットとして見込まれます。一方でメンテナンスに手間や費用がかかること、そして住宅の構造設計についても影響がある可能性は必ず押さえておきたいポイントです。住宅を美しく彩る壁面緑化。「壁面緑化」で快適な住まいを手に入れましょう。
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2021.02.19
”緑”と暮らす。「屋上緑化」のメリットやデメリットを解説
ビルの屋上や、商業施設の屋上で見かけることがある屋上の緑。建物の屋上に緑の植物が植えられていると、殺風景な景色が一変して美しく感じます。近年の自然環境に配慮した「屋上緑化」というアイデアですが、実際には海外でも古くからある建物にも見られる光景です。日本の住宅の間ではまだ特殊であまり見かけない印象のある屋上の緑ですが、屋上を緑化することで多くのメリットが得られます。庭園というだけでなく、家庭菜園も兼ねて行うことも可能な「屋上緑化」。新築住宅で設置を検討する家庭もあるかもしれません。「屋上緑化」とは何の事を指すのか、またその特徴やメリット・デメリットについて解説してきます。(関連記事):暖かい家にもレベルがある。寒波到来で浮き彫りになる日本の住宅の寒さ【「屋上緑化」とは?】周辺地域の気温よりも、ビルや建物の多い地域の気温が高くなる”ヒートアイランド現象”。外気温が高温になる夏場は、熱中症をはじめとした健康被害も毎年懸念されています。「屋上緑化」は、建物が持つ断熱性や景観の改善・向上を目的として、屋上や屋根に植物を植えて緑化することを指し、ヒートアイランド現象の緩和、防止策として広まりはじめました。商業ビルなどに見られる屋上緑化ですが、木造の新築住宅に採用されるケースも増えてきました。【「屋上緑化」は先人の知恵】環境に配慮した、近年の新しいアイデアと思われることが多い「屋上緑化」。しかしながら、北欧の民家や中国の古民家、そして日本の古い住宅でも屋上や屋根の緑化は見られます。屋上の緑が夏は涼しく、そして寒い冬は住宅内の暖を取る方法として、古くから用いられてきた手法です。【「屋上緑化」のメリットとは】環境問題、そして景観や居住快適性に影響する屋上緑化のメリットはどのようなものなのでしょうか。メリット1. 省エネルギー屋上を緑化することで得られる最大のメリットのひとつが建物の省エネルギー化です。屋上が緑に覆われることで屋根の断熱性が向上。これによって冷暖房効率も上がり、夏や冬の室内を快適な環境にします。メリット2. 住宅を環境から守る強い太陽光、そして激しく降る雨。自然環境によるたくさんのストレスを受け止める住宅は、温度差や水、紫外線によって劣化していきます。屋上を緑化することでこれら外的な要因を緩和することができ、住宅を守ることが出来ます。メリット3. CO2削減・環境汚染対策意外にも多くのCO2を排出する一般家庭。家庭から出るCO2の量は全体の4分の1と、多くの割合を占めています。屋上緑化では植物が持つ空気清浄効果によりCO2排出量削減が望めるだけでなく、大気汚染にも効果が望めます。メリット4. 住宅の演出効果屋上に緑があれば、照明を設置した際にも美しい光を演出することができます。また自然と人が集まる場所としても活用が可能です。(関連記事):ウイルス対策は必須!”住宅のプロ”が考えるこれからの住まいとは?【「屋上緑化」のデメリット】1. 建物を傷める可能性屋根や屋上の緑化では、住宅上部に土や植物がのしかかり、また土は常に水を含みます。このことから、建物屋上の防水や排水がきっちりと計画されていなければ、建物を早々に痛める可能性があります。2. コストが掛かる可能性屋上緑化を行う際、人工の芝や植物を植えると前述のメリットは損なわれます。本物の土や植物を植える場合はコストが掛かり、なおかつ屋上の施工にミスや抜かりが合った場合、修繕にさらにコストがかかってしまう可能性があります。【「屋上緑化」で気をつけたいポイント】屋上緑化で屋根の上に緑を設置する場合、土・植物・水と多くの重量が掛かることになります。この点は耐震性と密接に関わるポイントであり、積載荷重をコントロールする必要があります。また、屋上の排水・防水や緑の管理・維持も施工業者と計画を練ることも必須項目。これらについてしっかり計画することで、自宅の屋上に癒やしの空間を作り上げることが出来ます。【「屋上緑化」はポイントを押さえて行おう】近年の地球温暖化、ヒートアイランド現象などの緩和策として登場した「屋上緑化」という手法。商業施設やビルの屋上に見られた屋上緑化ですが、最近では木造一般住宅でも緑化が行われるケースもあります。近未来の生活にぴったりの屋上緑化ですが、重量や維持管理、排水や防水について配慮すれば、自宅に贅沢でサステイナブルな空間が生まれます。デメリットも無視できない「屋上緑化」。ポイントを押さえた緑化行いましょう。
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2021.02.18
地震で”半壊・倒壊”しやすい「既存住宅・新築住宅」の特徴とは
住宅をこれから建築、またはすでに住宅を取得している人にとって、決して侮ることの出来ない地震。先ごろの福島県沖で発生した震度6強を観測する大きな地震は、しばらく巨大地震が観測されなかったこともあり、私たちに地震の恐ろしさを改めて教えてくれました。地震発生で気がかりな住宅への被害ですが、熊本の震災を含め、大地震と呼ばれる規模の揺れでは必ず住宅に被害が出ています。多くの住宅で半壊・倒壊が起こっていますが、地震でこのような被害が出やすい住宅には、どのような特徴があるのでしょうか。新築住宅、そして既存住宅で半壊や倒壊の被害を受けやすい住宅の特徴を確認しておきましょう。(関連記事):地震に強い住宅を選ぶ上で注意したい「耐震等級3」と「耐震等級3相当」の違い【住宅の”半壊・全壊”】応急危険判定として、内閣府の基準に従って判定される住宅の半壊や全壊。東日本大震災では11,699棟、熊本地震では1万2013棟が”倒壊の危険あり”と判断されています。地震が引き起こす住宅の被害として報告される住宅の半壊や全壊。これらの基準について、あまり知らないという人も多いのではないでしょうか。【応急危険判定員の調査】大地震と呼ばれる地震が発生した際、余震による倒壊や外壁の落下、ガラス割れによる飛散などの二次被害を防ぐ目的で、応急判定員が建物の調査を開始します。各都道府県が養成し、資格を取得した応急判定員は、内閣府が定めた基準を元に安全・注意・危険という判断を行い、色分けされたステッカーを貼っていきます。ここで住宅の半壊や倒壊が判別されます。【”半壊・全壊”の基準】内閣府によれば、建物の半壊・全壊は以下のように区分けされます。◎全壊・・・50パーセント以上の損壊。損壊が激しく、補修をもっても再利用が困難なもの。◎大規模半壊・・・40~50パーセントの損壊。大規模な工事を行わなければ、居住することが困難なもの。◎半壊・・・・20~40パーセントの損壊。損壊はあるが、補修工事を行えば居住できるもの。◎準半壊・・・10~20パーセントの損壊。半壊に至らない◎一部損壊・・・10パーセント未満の損壊。準半壊に至らない。また、さらに細かい判定基準もあるため、詳しく知る場合は内閣府のホームページを参考にしてみてください。(出典)内閣府【”半壊・倒壊”しやすい住宅とは】① 補強工事を行っていない住宅築年数が古く傾きが見られる住宅、補強工事を行っていない住宅はやはり地震に脆くなります。特に昭和56年以前の古い耐震基準で建てられた築年数が古い住宅では補強工事を行っていない場合、危険と言えます。② 住宅内に結露が起こる住宅既存・新築住宅で結露が起こりやすい住宅もまた地震に脆い家になります。壁内に起こる結露は住宅を躯体から弱らせ、ひどいケースであれば比較的新しい住宅でも警戒する必要があります。③ 耐震性能を重視しない住宅外観や内装、間取りにこだわり、耐震性能について考慮していない住宅は地震の際危険度が高くなります。住宅の内壁のバランスなどは、住宅の揺れに対する強さに影響します。部屋数が極端に少ない住宅、窓が多い住宅などは要注意と言えるでしょう。④ シロアリ被害がある住宅シロアリによって躯体の木材を食い荒らされている住宅もまた地震に対して脆弱と言えます。既存住宅はもちろん、新築住宅でも基礎部分のシロアリ対策は行いたいところです。(関連記事):対象外の保険料もある?「火災・地震保険」の”税金の控除”について知っておこう!【地震時の住宅の”半壊・倒壊”に注意しよう】既存住宅はもちろん、新築住宅であっても気を配っておきたい地震に対する備え。木造住宅の半壊・倒壊は、地震が起きた際のニュースでよく目にします。耐震基準が古い住宅は補強工事を行っておきたいですし、また新築であっても結露対策、シロアリの対策などは忘れず考えておきたいポイントです。また、耐震性能として、構造計算を踏まえた耐震等級3は取得しておくべきと言えます。地震時の住宅の”半壊・倒壊”に注意しましょう。
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2021.02.16
福島・宮城で”震度6強”が発生。新築住宅は「地震を考えた家」に
世界、そして日本全国いつどこで起こるか予測が付けにくい地震。毎日のように微弱な地震が発生するこの国では、住宅の地震対策は欠かせないポイントのひとつと言えるでしょう。3.11の巨大地震を経験した福島県と宮城県で、2021年2月13日、震度6弱を観測する地震が発生しました。活断層が連動して起こる地震は本震と余震に分かれて発生し、なおかつどちらもが強い揺れを持つ傾向もあるため、一度地震が起こると警戒が必要です。南海トラフ地震も警戒される香川県を含む関西地域ですが、新築住宅では必ず地震対策を考慮しておくべきです。「地震を考えた家」について改めて考慮しましょう。(関連記事):住宅の耐震性に影響する!「屋根」の重さと”地震”の関係とは【東北で”震度6強”を観測】2月13日に発生した地震の震源地は福島県沖。マグニチュードは7.1という大きな地震です。今回の地震は、2019年山形県沖で震度6を記録して以来の地震となっており、津波の影響は無いものの、海面変動への注意喚起がなされています。東北地方以外にも関東にまで地震が及び、東京・千葉・神奈川埼玉で震度5を観測しています。(出典):ヤフーニュース【東日本大震災はマグニチュード9.0】マグニチュードとは、地震の規模の大きさを表しています。大きな揺れとなった今回の地震ですが、過去に起きた東日本大震災では地震の強さを表すマグニチュードは9.0。その値は、原則として1つ数値が上がると32倍の強さを表し、2つ数値が上がれば1000倍のエネルギーを持つことを表します。この事から、今回の地震の規模自体は東日本大震災に比べればごく小さいものと考えられますが、言うまでもなく続く地震や二次災害には警戒すべきと言えるでしょう。【揺れの影響で広範囲で停電が発生】地震の二次災害として数えられる停電。宮城・福島では約6万5千戸以上の停電が報告されています。また、東京電力によれば関東一円で約81万戸以上の停電が報告されています。停電が深夜に起こるケースでは、これに伴う事故はもちろん、深夜早朝の冷え込みに対する対策も行う必要があります。【新築住宅は”地震を考えた家”がいい】このように、歴史的な巨大地震でなくとも、日常生活に大きな影響を与える地震。地震の揺れや二次災害、そして地震が起こった後の対策など、地震に対する備えは必ず行っておきたいところです。新築住宅を検討している家庭であれば、万が一の地震に備えられる住宅について再考する機会ではないでしょうか。(関連記事):”様々な力”を支える住宅!「地震・台風に強い新築マイホーム」をつくるには?【住宅の地震被害を考えた3つの基本ポイント】地震の前後を考え、地震に強い新築住宅を建築するにあたっては多くのポイントがありますが、まず抑えておきたい基本的な3つのポイントについてご紹介します。① 地盤が強いこと家が立つ地盤の強度は、地震が起きた際に住宅への影響を抑えるために考えたいポイントのひとつです。② 耐震等級3を取得することマイホームを地震に強い住宅にするには、構造計算を含む耐震等級3を取得しましょう。③ 地震保険に加入すること万が一の地震が発生し住宅に被害が出た際、地震に由来する住宅の被害は、火災保険では賄えません。地震による家財や住宅のダメージを補償する地震保険には必ず加入しておきましょう。この他、二次災害に備えて蓄電池や太陽光発電の設置も検討しておきたい点です。【「地震」について改めて考えよう】毎年のように訪れる大きな地震。香川県にもいつ訪れるかは、だれにも想像が付きません。地震は活断層を介して連動する特徴があるため、遠く離れた場所で地震が起きたとしても、最大限に警戒すべきです。住宅の揺れに強い地盤と構造、そして住宅や家財への補償は、地震による被害を防ぐために必ず考慮しておきたい項目です。南海トラフも警戒される関西地方。香川で新築住宅を建てるなら、「地震を考えた家」について改めて考察しておきましょう。
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2021.02.16
多くの人の手が掛かる家。新築住宅建築に関わる基本の業者10種類
各職人の磨かれた技術と、培った知識によって建てられていく新築住宅。新築住宅の大きさにに関わらず、家造りには多くの職人たちの手を必要とします。現場監督を中心として、各箇所の作業に携わる工事業者や職人など。それぞれの作業が他の作業とリンクしていることも多々あり、家造りはまさに現場の人たちのチームワークによって進められます。家造りの作業中には、たびたび現場を訪れて職人たちに敬意を持って接することは、家造りをより良いものにしますし、手抜き工事を防止するのにも良い機会です。家造りを始めてから接する機会のある現場の人々ですが、その中には一体どのような職種があるのでしょうか。木造住宅の家造りの基本となる10職種についてその内容を見ていきましょう。(関連記事):”省エネ住宅”の建築で知っておくべき住宅外壁の「基本構造」【新築住宅に携わる職種】1. 土木工事住宅建築で、土地の整地や基礎のコンクリート打設を担うのが土木工事業者。これらの他にも、住宅建築で全般的な補助作業から掃除までを担う業者になります。2. 大工住宅建築と言えば、やはり思い浮かぶのは大工ではないでしょうか。設計図をもとに木材を組み立てていくのが基本作業となる大工は、躯体の他にも床や壁、天井を木材で組み立てていく作業を担います。3. 足場鉄の部材で作る足場。足場を組み立てる作業には、”鳶(とび)”という名前で知られる業者が携わります。屋根や外壁づくりに携わる業者の足場を作る作業を担いますが、高所作業のため常に安全に配慮する必要がある業種です。4. 外構家の外側に位置するブロック塀、庭や花壇など、住宅の外側を作り上げるのが外構業者です。コンクリート等を取り扱うことから、ケースによっては土木工事業者が外構を担うケースもあります。5. 内装クロス住宅内部の壁にクロスをきれいに貼り付けていくクロス業者は、シワやズレ、盛り上がりなど無く美しくクロスを張り上げる技術を持ちます。6. サッシ工場で緻密に設計、生産されたサッシ部品を現場で組み立て、住宅の開口部にはめ込むのがサッシ業者です。住宅の寸法に合わせてサッシをはめ込むため、こちらも高度な技術を必要とします。7. 水道生活のライフラインとして必要不可欠な水を住宅に引くのが水道業者です。トイレやキッチン、浴室などの水回りに給排水管の配管工事を行います。8. 電気住宅内に供給される電気やテレビを見るためのアンテナの取り付け、そしてインターネット配線を手掛けるのが電気業者です。作業には特別な資格が必要になり、こちらも高い知識を必要とします。9. ガス都市ガス、またはプロパンガスを住宅で使用できるように作業を進めるのがガス業者。都市ガスが近隣に配管されている場合は導管でガスを引き込み、プロパンの場合は住宅にガス管を設置して使えるようにします。10. 植木外構や庭などに木を植える場合などにこの作業を担うのが植木業者です。木が枯れないように水分量や肥料を調整し、美しい庭に仕上げます。(関連記事):新築マイホームで大事な間取りを決める!「ゾーニング」の意味と押さえたいポイントとは?【家造りに携わる業種を知っておこう】3ヶ月から半年を基準として完成する新築住宅。住宅づくりには数多くの業種、そして数多くの人々が携わり、理想の新築住宅を完成させていきます。新築住宅を手掛ける業者や職人の作業を把握しておけば、訪問の際も家造りがどのように進んでいるのか理解しやすいと言えます。神経を集中し、気遣いながら住宅を完成させる職人たちですから、敬意をもって接したいところです。新築住宅建築にあたり、家造りに携わる業種を知っておきましょう。
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2021.02.16
関わる人が多い”家造り”。理想を実現するための「伝え方」とは
理想の暮らしに照らし合わせて、思い通りの設計で造り上げたい新築住宅。新築住宅を計画している家庭であれば、すでに多くの暮らしのイメージが頭の中に浮かんでいるのではないでしょうか。新築住宅の建築では、ハウスメーカーや工務店を起点として、最低でも10職種以上の人々が工事や作業で関わることになるため、施主側の詳細なイメージは理想の住宅づくりに役立ちます。家族とどんな暮らしをしたいのか、また日々の生活や休日の過ごし方など、生活を事細かくイメージすることは、理想の住宅を手に入れるためには大切なポイントです。その理由は、これらのイメージが住宅の設計に大きく影響するからにほかなりません。多くの人が関わる家造りで理想の住宅を実現するための「伝え方」について知っておきましょう。(関連記事):省エネの新築で持ち物を減らせる!”ミニマリスト”にフィットする「高性能住宅」 【打ち合わせでハッキリとさせておきたい”暮らしのイメージ”】住宅建築に着手する前段階の打ち合わせでは、住宅イメージについて話し合う機会があります。家族構成から日々の暮らし、住宅のデザインに至るまで、数多くの項目について話し合うことは、納得できる住宅を手に入れるために必須です。つまり、打ち合わせを行うにあたり、施主側が明確なイメージを持っておくことが非常に重要と言えるでしょう。【家族の要望もヒアリングしておく】家族に関係なく勝手に考えたイメージや、大雑把な要望を伝えるだけでは、建築する側を手こずらせる可能性があり、作業が滞ることも起こり得ます。またそれだけでなく、完成した住宅に対して不満や後悔を抱くことにも繋がります。新築住宅の打ち合わせ前には、家族それぞれの要望をヒアリングすることも行っておきたい項目です。【絶対に避けたい”任せっきり”】住宅のプロが建てる新築住宅。知識が豊富なプロに任せれば良いと考える人も少なくはありません。しかしながら、理想の住宅を手に入れるには、施主側が住宅について学ぶことも必要不可欠な要素です。特にこれから主流となっていく「省エネ住宅」については、ハウスメーカーや工務店ごとに住宅性能にバラつきが見られます。中途半端で理想とは程遠い、住み心地が悪いスペックの住宅になってしまうことを避けるためにも、自ら知識を身につけておくべきと言えます。【”打ち合わせ”で持っておきたいイメージや情報とは】施主側の持つイメージによって主要な設計が決まる新築住宅。できれば紙ベースで、必要な事項をまとめて持っておくのがベストと言えるでしょう。新築住宅の打ち合わせで持っておきたいイメージや情報とはどのようなものになるのでしょうか。(関連記事):慎重に選びたいハウスメーカーや工務店!”後悔”のない「施工会社」の選び方【打ち合わせでまとめておきたい基本情報】◎ 新築住宅の概要いつ新築住宅に入居するのか、家族構成や情報、ペットの有無、建築予算などについてまとめます。◎ 住宅の外観・内装のイメージどのような住宅にしたいのかについてのイメージを持っておきます。外観・内装のデザインについては、イメージに近い画像などをファイルにまとめておきます。◎ 暮らし方について家族とどのような日常生活を送るのか、家庭のルール、それぞれのスケジュールなど暮らし方全般についてまとめます。◎ 部屋の間取り必要な部屋の数と広さ、間取り、方角や用途についてまとめます。◎ 敷地内の利用ガレージの有無、何台分のガレージが必要か、また庭や軒先の使い方などをまとめます。◎ 家具や家電の情報どのような家具や家電を利用するか、またその寸法などの大きさを箇条書き等でまとめます。◎ 住宅性能耐震性能・断熱性能・耐久性能など、住宅にどのような性能をもたせたいかについてまとめます。◎ 質問をしてもらう打ち合わせでその他に必要な情報、また自分たちでは思いつかない内容などについては、担当者から質問を投げかけてもらう事もできます。【上手に伝えて理想の新築住宅を】着手する前から検討事項が多い新築住宅。住宅建築をスムーズに進めるには、施主側、そしてビルダー側が相互に情報を把握しておくことが大切です。住宅建築に取り掛かる前には、家族とどのような暮らしをするのか、また思い描くデザインや家財情報、間取りや敷地の使い方をまとめておけば、打ち合わせを含めてよりスムーズになります。上手に伝えて、理想の新築住宅を手に入れましょう。
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2021.02.13
”着工”までが肝心。理想の「省エネ住宅」を手に入れるには
焦らず急がず、計画的に進めたい新築住宅の購入。新築住宅を購入するとなれば資金計画や間取りプランなど、考慮しなければならないことはたくさんあります。土地探しから始めようという家庭であれば家造りにもうひと手間掛かりますが、住宅が完成したときの喜びもまたひとしお。住環境の快適さとランニングコスト削減、そして健康な暮らしを約束してくれる省エネ住宅を検討する家庭も多いことでしょう。理想の住宅を手に入れるには、工事に着手するまでの期間が最も大切と言われています。特に省エネ住宅に関しては自ら学ぶことも大切。後悔や失敗のない住宅を建てるポイントを解説します。(関連記事):快適な新築マイホームがいい!「高断熱高気密住宅」で後悔しないための知識とは 【検討事項が多い「家づくり」】全てを含めると、壮大なプランになると行っても過言ではない新築住宅の建築。土地探しから資金、各契約、間取り決めや支払いなど、時系列における各ポイントでどのように進めていくかを予め考慮しておくのは重要と言えます。検討事項が多い家づくりですが、結果としてより良い住宅を手に入れるには、工事に着工するまでの期間で必要な知識を身につけておく必要があります。【ビルダー任せは避けたい。理想の住宅は”着工”までに決まる】家族が思う理想の住宅を建てるのであれば、建築家やビルダーに任せきってしまうのはあまりオススメできません。その理由は至ってシンプル。行き違いやミスから後悔が生まれる可能性があるからにほかなりません。家族の考えを軸に、様々な決定事項を吟味して進めていく必要があるでしょう。【着工までの流れを把握する】新築住宅の建築では、着工に至るまでに、以下のようにいくつかの段階を踏んで進められていきます。◎ 新築住宅の情報収集 ↓◎ 総費用の資金計画 ↓(土地探し・売買契約) ↓◎ ハウスメーカー・工務店の選定 ↓◎ 契約・設計・見積もり ↓◎ 建築確認申請 ↓◎ 住宅工事着工【理想の住宅を手に入れるための重要ポイント】理想の新築住宅を手に入れるためにはモデルハウス見学やネットを使った情報収集は必要不可欠。総費用算出と資金計画は理想を現実にするための段階ですし、また土地選びは生活の良し悪しを左右します。そしてハウスメーカー選びでも信頼できるビルダーを選ぶことが非常に重要になってきます。また、情報収集の段階においては、省エネ住宅を検討している家庭であれば「省エネ住宅について学ぶ」ということも重要になってきます。【「省エネ住宅」こそ学ぶ姿勢が必要】高断熱・高気密により、高い性能と居住快適性を実現できる省エネ住宅。残念ながら”夏涼しく冬暖かい”という言葉通りの高品質を守ることが出来るビルダーはそう多くない、ということを知っておきたいところです。その理由として、本物の省エネ住宅の施工には断熱や気密に関する専門的な知識が必要になるという点が挙げられます。政府の方針として掲げられているZEHなどの省エネ住宅ですが、型通りに多くの住宅を建てる有名ハウスメーカーを選んだとしても、知識・技術不足が原因となり後悔の声が挙がっているのも事実。全国の現場で技術や知識が不足しているという理由も含め、高い省エネ基準の義務化が見送られたということがひとつの証拠とも言えるでしょう。理想通りの住宅を建てるにはただひとつ、初期段階で「施主側が知識を身につける」ということを置いて他にありません。(関連記事):”ウィズコロナ時代”の新築購入。経済面で「後悔」しやすいポイントをチェック【初期段階を大切にして、後悔のない新築住宅を建てよう】新築住宅が着工される前の情報収集では、様々な住宅を知り、見て感じる機会もあるため、非常に楽しみな段階でもあるでしょう。家族の夢や理想が広がる段階でもありますが、これを実現するためには着工までの初期段階が大切です。省エネ住宅に限らず、住宅を建てる際に知識を身につけることで、建築後の後悔を無くすことができます。初期段階を大切にして、後悔のない新築住宅を建てましょう。
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2021.02.12
”省エネ住宅”に最適なインテリア。「エコカラット」の凄い効果とは
昔に比べ多くの建材が登場し、活用されている現在の住宅。先人の知恵は深く、昔の家には日本の高温多湿という気候に適した建材が使用されていました。例えば”土壁”はその代表的な建材のひとつです。通気性や調湿性に優れる特徴を持つ土壁ですが、そんな土壁を手がかりとして、最新の技術によって開発された建材が「エコカラット」です。土壁に由来する多くのメリットを継承し、なおかつエコな住宅に適したエコカラットは、省エネ住宅との相性が合う壁材。インテリアとしても秀逸なデザインを有する「エコカラット」の特徴や効果について解説していきます。(関連記事):”省エネ意識”が高い高松市民!意識調査から見る「省エネ住宅」【「エコカラット」とは?】「エコカラット」は、住宅設備のメーカーとして知られる株式会社LIXIL(リクシル)の建材であり、壁材として土壁をヒントに開発されています。表面に無数の微細な孔を持つエコカラット。多孔質セラミックスと呼ばれる材料をタイル状に焼き、室内の壁材やインテリアとして施工。後述する多くのメリットがあるエコカラットにはいくつかのラインナップがあり、インテリアとして、また壁一面に施工されます。【「エコカラット」を導入するメリット】1mmの1/1,000,000というスケールで細微な孔を持つエコカラットは、まさに目では確認できないほどの微細さを持つ壁材です。エコカラットを導入するメリットはどのようなポイントになるのでしょうか。【「エコカラット」を導入するメリット】① 調湿作用日本の気候と言えば、湿度が高いというイメージがあります。特に季節や天気で大きく左右される湿度は、住宅内においては結露の発生、そしてカビの発生に繋がり、住宅と住人の健康を損ないます。エコカラットは土壁と同じく、呼吸し室内の湿度を調整する調湿建材。同じく調湿作用のある珪藻土に比べ、約6倍ほどの吸湿・放湿作用があるエコカラットは、ジメジメとした環境を調整し、結露やカビの発生を防ぎます。【「エコカラット」を導入するメリット】② ニオイの原因物質を吸着する住宅内の臭いの原因として、タバコの臭い、ペットの臭い、生ゴミの臭い、そしてトイレの臭いなどが挙げられます。これらの臭いの原因は、アンモニア・硫化水素・トリメチルアミン・メチルメルカプタンといった物質です。エコカラットには、これら4大悪臭として知られる住宅内の臭いの原因をキャッチ、脱臭するという優れたメリットがあります。【「エコカラット」を導入するメリット】③ 有害物質量を低減家族の健康を損なう有害物質は、建材や家具、これらに使われる接着剤などから発せられ、家族の健康を損なう原因になります。ホルムアルデヒド・トルエンなど、室内を漂う危険な有害物質ですが、エコカラットはこれら有害物質を吸着するため、空気をきれいに保つ効果があります。また、エコカラットはホルムアルデヒド低減建材認定を厚生労働省から取得。有害物質量低減を持続する効果が認められています。【「エコカラット」は省エネ住宅と相性がいい】おしゃれなインテリアとしても機能するエコカラット。エコで優れた効果を持つエコカラットは、同じくエコで良質な住環境を提供する省エネ住宅と相性が良いと言えるでしょう。優れた性能により居住快適性の高い省エネ住宅の室内。建材として優れた土壁の要素を兼ね備えるエコカラットがあれば、より暮らしの環境が改善されます。(関連記事):シンプルに理解する!「省エネ住宅」をつくるための3大要素とは?【「エコカラット」について知っておこう】日常生活の快適さを妨げる高い湿度や臭気、そして有害物質。これから新築住宅を建てる家庭なら知識として「エコカラット」の効果について知っておきたいところです。また、エコカラットは省エネ住宅での暮らしにもフィットし、より快適な住環境を作ることに貢献します。多くの住宅で採用されるエコカラットのメリットについて知っておきましょう。
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2021.02.12
春の季節の”眠気やだるさ”は「省エネ住宅」で解決
屋外が寒く、気が引き締まる感のある冬の季節。しかし、やがて春の季節を迎えると、冬とは打って変わり、気持ちのだるさや眠気を感じるという人も少なくはないようです。毎日の勉強や仕事をこなす中で、出来る限り解消したい春のだるさや眠気ですが、その原因には様々な要素が関連しています。また、これらを解決するための方法などもいたるところで紹介されていますが、住環境を整えることは一つの対策になります。住環境として室温や湿度、温熱環境が1年中整う「省エネ住宅」。「省エネ住宅」が春のだるさや眠気の原因をいかに解消するかについて見ていきましょう。(関連記事):アンチエイジングで体を健康に保つ!新築住宅の「寝室」レイアウトのコツとは?【「眠気=疲れ」?春に眠気が起こる理由】外的環境に大きな影響を受ける私たちの身体。春の季節にだるさや眠気に苛まれるのには、いくつかの原因があります。原因①: 自律神経とホルモンバランス外的な要因に大きな影響を受ける私たちの身体。気温、そして特に太陽光はメラトニン・セロトニンといった活動と睡眠に関わるホルモンの分泌に大きく関係し、冬から春へ日の長さの変化が起こることで、心身の季節性変化が起こります。自律神経の働きにより調整される身体の機能ですが、春の眠気はこの調整期間中に起こると考えられています。原因②: 花粉症の影響花粉症は軽度なものから重度なものまで、その症状は様々です。屋外で症状に悩まされ、帰宅しても家の中で花粉の症状などが起きると疲れが出てしまいがちです。睡眠サイクルの乱れなども起こり、結果として日中に眠気に襲われることが考えられます。原因③: 血圧寒い冬の時期、身体は筋肉を緊張させ、熱を逃さないように働きます。反対に暖かい春の時期は筋肉の活動も緩むため、この変化が血圧の変化に繋がります。低血圧による倦怠感などから体の疲れ、そして身体のだるさや眠気に繋がると考えられます。【”春の眠気”と「省エネ住宅」】季節の変化による気温や太陽光量の変化など、いくつかの要因によって起こる春の眠気やだるさ。外的要因に依存する春の眠気ですが、省エネ住宅ではどのような対策が取れるのでしょうか。対策①: 太陽光を浴びる春の季節、日中に太陽光をより多く浴びることは、夜間に睡眠ホルモンに変化する、メラトニンというホルモンの分泌を促進します。パッシブデザインにより南側の開口部から太陽光をふんだんに取り入れる省エネ住宅では、朝起きてすぐに太陽光をしっかり浴びることができます。また、日中も太陽光を浴びることを意識して過ごしましょう。対策②: 花粉症を抑えて良質な睡眠を取る春のだるさや眠気はほぼ疲れから来るため、良質な睡眠が対策になります。寝室環境が大切になる睡眠の質ですが、省エネ住宅では睡眠にちょうど良い室温や湿度、防音性を実現することができ、良質な睡眠を取ることが可能です。 また、室内に舞う花粉は省エネ住宅の計画換気により効率よく排除され、花粉症の症状を低減します。対策③: 体を動かす体内の血液を循環させ、酸素をより取り込むことで活発になる身体。日常生活における体を動かす量は、気温や室温に大きな影響を受けます。室温が1年を通して一定で快適に保たれる省エネ住宅は、日常の活発な活動を支えます。住宅での運動量が増えることで身体がバランスを取り戻し、だるさや眠気を解消します。(関連記事):”木”に囲まれ健やかに暮らす。健康快適な「木造住宅」の魅力とは? 【「省エネ住宅」で春の眠気を乗り越えよう】様々な外的要因に影響を受ける私たちの身体。太陽光、気温は最も自律神経に影響を与える要因であり、春に限らず、季節性の心身の変化は住環境とも密接に関係していることがわかります。省エネ住宅はこれまでの住宅とは違い、人間の身体が最も心地よく、バランスが取れる環境を提供します。「省エネ住宅」で春の眠気を乗り越えましょう。